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ヘラクレスヘラクレス(Dynastes hercules) pedigree

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図1,2 管理番号Si No.120 in./FF162FFOAKSvol.3 - TH172.Y170/T117.No.95 × T117/FFOAKS vol.3 - FF1710F/FFOAKS 図3,4,5 管理番号Ba 00-181 【はじめに】 2024年(令和6年)春季にブリードした 血統付きヘラクレスヘラクレスの血統組み合わせの紹介です。 【管理番号の付け方】 当方での管理番号として、 ♂個体は購入した順に中国語数詞の転写ラテン文字(Yi, Er, San...)を、 ♀個体には購入した順にアラビア数字を与えることとします。 【交配予定一覧】 Si × 8 Ba × 13 【各個体の紹介】 Si   角曲がりで伸ばしたら175mmに到達しそうな個体でした。 購入元 広島の方 血統 No.120 in./FF162FFOAKSvol.3 - TH172.Y170/T117.No.95 × T117/FFOAKS vol.3 - FF1710F/FFOAKS 管理番号 Si 累代      F1 サイズ 149(角曲がり) 羽化日 2024/12 後食日 2024/04/04 購入日 2024/02/24 8   タニーさんの個体で♂親が180.2mm、♀親が75mmあったとのことです。 購入元 タニーさん 血統 FF171T117/Y170T117-TH172/Y170 × Y170T117-TH172Y170/T117 vol.7 管理番号 8 累代 F1 サイズ 73 羽化日 2024/01/04 後食日 2024/03/25 購入日 2024/01/26 Ba   HirokAさんの個体で言わずもがな素晴らしい血統です。 購入元 HirokAさん 血統      00-181 管理番号 Ba 累代      F3 サイズ 157 羽化日 2024/12 後食日 2024/02/20 購入日 2024/03/31 13   As.さんの個体でAs.さんには良い血統、良いサイ...

ヘラクレスリッキー(Dynastes lichyi) ペルー サン・マルティン県 wild 1

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図1,2 ペルー サン・マルティン県産 WD ♂個体 117mm 図3 購入個体それぞれのラベル 【はじめに】 2023年11月24日および2024年2月4日にUltimate Mika KABUKUWA様が輸入された、ペルー サン・マルティン県産のリッキーです。 ペアは翌日25日に買いに行き、輸入された3ペアの中から最も活性の高い♂と、腹部の節の様子が良かった♀のペアを選びました。 【産地について】 図4 Pomacochas-Alonso de Alvarado周辺の地図 サン・マルティン県産は、過去に輸入されていたアマソナス県産からさらに別の場所を求めた結果、採集された経緯があるようです。 全くの推測ですが、ペルーの首都リマ市からアマソナス県チャチャポヤス空港(Aeropuerto de Chachapoyas)まで飛行機で行けるようで、アマソナス県産のリッキーはアマソナス県以下の産地ラベルがありませんが、同時期に輸入されていたアギーレニセネブト( Aegognathus aguirei )*などの産地ラベルは、チャチャポヤス空港から北に約50kmほどのポマコチャス(Pomacochas)という地名が付いています。後述するアマソナス県北部の治安からしても、アマソナス県産リッキーはポマコチャス周辺から得られているのではないかと思います。 *参考ページ(Ultimate  Mika KABUKUWA、アギーレニセネブト、2022/11/25入荷) https://mikakabukuwa.com/shopdetail/000000006961/ チャチャポヤスとポマコチャスは、太い道路で繋がっていて、さらにその道路を進んでいくとサン・マルティン県に入り、今回のリッキーが得られたAlonso de Alvarado地区にたどり着くことが出来ます。この道路を通ったとすると、ヌエバ・カハマルカ(Nueva Cajamarca)、モヨバンバ(Moyobamba)、タラポト(Tarapotp)、南下してレイメバンバ(Leymebamba)あたりでも採集できるんじゃないかと思います。 外務省の海外安全ホームページによると、2024/03/20現在、ペルーは全土がレベル1の渡...

ヘラクレスヘラクレス(Dynastes hercules) wild

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図1 2024年2月までに出品された個体のサイズ、系統ごとの平均値、箱ひげ図、およびANOVA、HB15874-HB15372間のt検定の結果 2019年4月18日に、中部国際空港セントレアでアリスト様が輸入した、ヘラクレスヘラクレスの野外品からの累代個体らに関する記事です。 2021年1月23日終了の商品からWF1の出品が始まり、野外品の♀を用いたのは、アリスト14567血統とアリスト14569血統の2つだったようです。(1♂2♀の輸入だったような?) 参考記事(アリスト様HPより) https://www.aristo-k.jp/2021/01/29 当時、当方もARISTOXNARA14570血統のF1♂150mmを落札した記録が残っていました。 この個体からは累代していません。 2023-2024年現在は、出品されたWF1個体らを元に、Hawaiian Beetle様がWF2個体を精力的に出品してくださっているため、容易に入手することができます。 図1は、Hawaiian Beetle様が2024年2月までにヤフオクで出品したWF2♂個体のサイズ一覧、系統ごとの平均値、箱ひげ図、およびANOVA、HB15874-HB15372間のt検定の結果です。 統計あんま分かんないです。 アリスト14567血統のインブリードは WF1♂158♀74 WF1♂158♀76 WF1♂150♀72 WF1♂146♀67 アリスト14569血統のインブリードは WF1♂153♀72 WF1♂148♀72 アリスト14567血統×アリスト14569血統のアウトブリードは WF1♂158♀72 ♂にあっては上記のとおりHawaiian Beetle様が出品されています。 ♀はWF1♂120mm台を使ったラインなども出品されていたかと思います。(オークフリー確認してみます。) 出品写真を見た上で 血統ごとの印象としては アリスト14567血統は背面側面共に細長くスタイル良 アリスト14569血統は胸角基部が太く極太になりそうです。 系統ごとの印象は(Hawaiian Beetle様→HB) HB15874は出品数が多く、平均サイズ良、スタイル良だがややゴツめ HB15876はHB15874ほどでは無いものの、ゴツさと胸角先端まで太め HB14667はスタイルが特に良くビークワ等の雑誌...

ハイペリオンゾウカブト(Megasoma hyperion) 1

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図1 交尾 図2 ♂左斜め前方からの側面 図3 ♂背面 図4 個体に関するデータ いわゆるギアスルンバッシャーです。 ヤフオクでペアを同一出品者(ととファーム様)から購入しました。親もまたヤフオクで購入されたとのことでした。 ♂個体の頭角先端の開きが悪いですが、同一出品者(ととファーム様)の別個体♂2匹を確認したところ、頭角の開きはヤフオクに流通する一般的な同種の通りでした。♂個体の開きの悪さはアロメトリの範囲内と思われます。 ビークワ70号より後、2020年11月に、ゾウカブト特集の監修者とも親交のあるM. プランディ氏らが発表した論文によると、短角のミナスジェライス州産ギアスゾウカブトは、 Megasoma hyperion に分類されていると思います(以下に論文のタイトルとリンクを貼付します。)。 ※ただ、私はド素人ですのでこれが原記載論文を満たしているのか判然としていません。 種小名も古典ラテン語読みだとHを発音すると思っていますが、もしかしたら無音かもしれず、その場合はアイペリオンかなあと思います。ヒぺリオン読みってどこから出てきたんでしょうか。 Revision of the Megasoma ( Megasoma ) gyas (Jablonsky in Herbst, 1785) species group (Coleoptera, Scarabaeidae, Dynastinae) Massimo Prandi, Paschoal C. Grossi, Fernando Z. Vaz-De-Mello DOI:  10.3897/zookeys.999.53130 M. プランディ氏らの当該の論文と日本国内の輸入歴を踏まえると 短角のギアス系ゾウカブトに関しては、 2008年および2014年に輸入された、ブラジル ミナスジェライス州のギアスギアスおよびギアスルンバッシャー(ルンブケリ)が、 Megasoma hyperion と考えられます。 Megasoma gyas は、M. プランディ氏らの論文中の分布域の記述から、日本国内には生体で輸入されていないと考えられます。 長角のギアス系ゾウカブトに関しては、 2007年に輸入された、ブラジル...